ぶらり日本町「サンノゼ別院・日本語学園」

サンノゼ別院・日本語学園

毎年、日系祭りやお盆祭りでにぎわう、サンノゼ日本町にある浄土真宗のお寺、妙覚寺別院は、1901年に創立されました。サンノゼ別院日本語学園は、その開教師によって創設されました。当時は、移民としてアメリカで一攫千金をあげて、日本へ帰ろうという方が沢山いました。そういった方達に日本に帰る為の日本語を教えていたのが始まりです。寮もあったり、弁士の方を呼んでサイレント映画を上映したり、舞台も見せたりと、

活発な活動が行われていました。まだ、馬に乗って銃を腰に差していたような方がいた時代だそうです。

現在は、受講する生徒層も変わり、日本人や日系人ではなく、東南アジア系、中国系といった人種が増えています。日本語が話せるようになりたいというモチベーションも、アニメに興味があるからであったり、将来日本語を知っていた方が仕事関係に優位になるのではないかという思いなど、皆それぞれです。

サンノゼ別院日本語学園では、そういった家で日本語を使わない方々に、日本語、日本文化に親しむ機会をつくっていこうという方針で授業を行っています。スピーチコンテストを始め、お正月は、餅つきや羽根つきをしたり、門松を作ったりします。その他にも、節分、ひな祭り、こどもの日、そして、今年は11月に文化の日の行事も予定しています。

現在は、妙覚寺別院で輪番を勤めている藤本謙信さんが、サンノゼ別院日本語学園の校長先生を兼任しています。藤本校長先生は、日本語を教えていくということは、つまり日本の心と文化も教えていくことではないかと考えています。「おはようございます」は”Good morning”、「ありがとうございます」は”Thank you”、「さようなら」は”Good bye”と訳すけれども、その言葉が生まれた背景には、相手を敬う心や文化があるので、「こういう時は、こう言えば良い」というだけではないのです。

みなさんの周りに、日本語を話す機会がなかったり、全く日本語を話せないけれども、話せるようになってみたいという方がいらっしゃったら、ぜひ、サンノゼ別院日本語学園のようなところもあると、教えてあげてくださいね。

レポーター 大木 澄香

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サンノゼ別院日本語学園 (妙覚寺別院の向かいの建物)
Web site:http://www.sjbjls.org/

(礎ニューズレター111号2013年11月発行より)